岩手魚類、水本氏より「お願い」され購入のクマエビ。静岡県浜名湖産。
あまり海老に対し知識のない私、色々調べてみた。
十脚目(エビ目)クルマエビ科クルマエビ属。
千葉県房総半島以南の太平洋岸、鳥取県以西の日本海に生息。
(日本海の北限は富山湾とも表示されている書物もある)
韓国、台湾、中国、東南アジア、オーストラリア、インド、アフリカに分布。
20m以浅の砂泥底の塩水、汽水域にも生息。
河口干潟から前浜干潟などその周辺の浅い海域に生息するクルマエビの仲間。
藻場に生息しているようだ。
クルマエビとの違いはクルマエビのように尾に青い模様はなく、触覚に縞模様がある。
又、脚が赤く別名”アカアシ”とも呼ばれているようだ。
汽水域や干潟で獲れるブラックタイガーエビにも似ているが、やはり脚の色が違う。
旬は夏から秋。産卵期は6~8月ごろで卵は抱卵しないで、放卵する。珍しいのでは?
最大で20cm位になるようだが、写真は10数cm。
食材としては勿論鮮度が良ければ刺身になる。生食はしたくなかったので試食はしなかった。
他には天ぷら、フライ、塩焼きなど。
クルマエビの代用になる美味しさのようだ。(このサイズでは塩茹するか、から揚げ?頭が邪魔になるかな)
書物では刺身より、さっと湯引きにすればぷりぷり感と甘みが増し旨いとの事である。(熱を入れた方が旨い)
瀬戸内や熊本などで獲れているようだが、量がなく、国産での入荷は珍しい。
なにせこのようなエビを食べる文化がないので”宝の持ち腐れ”である。