イカナゴ(メロウド)

Filed Under (未分類) by suisan on 07-04-2009

イカナゴ(スズキ目イカナゴ科)宮城県石巻産、盛岡水産入荷。

沖縄を除く日本列島沿岸に分布。沿岸域の砂泥底に生息。主にプランクトンを食べている。

写真のように非常に細長く、円筒形。頭は小さくとがっている。

ハラビレは無く、タイやカサゴのように固い棘のようなウロコもない。体の表面をみれば斜めに走る細かいしわが見られる。

これは小さな円鱗(えんりん)が斜めに並んでいるためである。

イカナゴは夏に夏眠すると言われ、砂に潜るためにこのような体型になったと思われる。

瀬戸内海では水温が19度に達すると砂中にもぐり(3.5cm~5cm程)冬眠ならぬ夏眠する。

仮眠中は餌を食べないが、体内に脂質状物質を蓄えていて、極端に痩せることはない。

秋になり水温が下がれば再び餌を食べ、まもなく産卵期に入る。

産卵は12月~1月頃、水深10m~30mの砂底に群れて産卵し、卵は粘着質で砂に付着する。

孵化した仔魚は春に6cm位になり(小女子)、釜揚げシラスなどが作られる。瀬戸内海では佃煮「くぎ煮」なども造られる。

1年で9cmぐらい成長し、最大で25cmぐらいに成長する。

イカナゴは三陸では「メロウド(女郎人)」などと呼ばれている。細長いかれんな姿から女性のイメージが強いためと言われる。

料理は干し物が有名。当然、鮮度良ければ刺身も可能。脂がトロットして逸品。

脂が強いので干し物でも煮魚でも濃厚な旨さがでる。

夏眠するための脂質状物質があるためだと思う。

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