アヤボラ、別名「毛つぶ」。
帳付けに「毛つぶ」と言うとネツブ?と聞き返す。
当社にも毛の薄い人がいる(私も含め)。失礼だと思って聞き返したのだろう。
でも、箱にも”毛つぶ”と書いてある。
本名アヤボラ(盤足目フジツガイ科)盛岡水産入荷、青森県・八戸産。
相模湾、山口県以北、アリューシャン半島をへて北アメリカ西岸に分布。
釜石あたりでも獲れるようだが、ほとんどは北海道に送られる、との事。
外洋の浅い海から結構な深場まで生息しているようだ。(30m~300mぐらい)
砂泥底で生息し、肉食性でヒトデや死んだ魚などを食べている。
色々調べてみれば、足の部分は刺身で美味しい、との事であるが、バイガイ特有の唾液腺に毒があり、尚且つ泥を噛んでいるものが多いようだ。
殻から出し、唾液腺を取り除き、泥などを洗い流さなければならない。
それさえすれば、肝も煮て美味しいと言う。
殻が軽いのでエゾボラなどと比べれば歩留まりがよいのでは。
でも、こんなに毛に覆われていれば、汚らしく食べる気が薄れる。
例の星川魚店の若旦那、「リスクを背負ってまで扱いたくない商品」と話していた。